こんにちは。営業の竹内です。
前回の「重量鉄骨の家づくりの流れ:①予算と土地編」に続いて今回はプラン編です。
一生に一回の家づくりですので、間取りはじっくり考えて納得のいくものにしたいですよね。
今回は間取りを考えるにあたって重要なポイントをご紹介いたします。
どんな家に住みたいか
まず、家づくりの大前提でどんな家に住みたいかイメージを思い描いてみましょう。
・LDKとウッドデッキが繋がっているように見える広い空間が欲しい。
・家事の時間短縮ができる家にしたい。
・家族が集まれるLDKにしたい。
・ガレージを作って趣味の空間が欲しい。
・書斎でこもれる部屋が欲しい。
など、具体的なイメージがある場合は住みたい家のイメージを書き出してみましょう。
具体的なイメージが無い場合は雑誌を読んだり、テレビのお宅訪問を見たり、インスタを見たり、友達の家を見たり…色々な方法で情報を集めて自分がときめくものを集めるのも一つの手法です。
写真があると家族でもイメージが共有できてイメージの相違がなく進めることができます。
どのくらいの広さが欲しいか
建物の広さについては今までの生活スタイルによって要望が様々です。
もともと大きなお家に住まわれていた方は今の家よりも大きくしたい。と言われるケースが多いです。
ただ、建物が大きくなればなるほどお値段もどんどん高くなっていきます。
4~5人家族の場合は30坪~35坪が平均的な広さです。二世帯の場合は玄関や水廻り機器が共有かでも変わってきます。
50~60坪で建てる場合が多いですが、予算上坪数が限られている場合は50坪以内で建てられることもあります。
あくまでも他のお宅の平均値ですのでこの坪数からといって住みにくい家というわけではありません。
間取りの考え方ひとつで限られた坪数でも広く見せることは可能です。
廊下を必要最低限にすることで各居室を広げることもできますし、廊下が無くなれば部屋を移動する時に廊下が寒い…という心配もありません。
また、部屋を広くすればするほど冷暖房の効率は落ちます。部屋の中に収納家具を置けばせっかくの広い空間も収納を除いた床面積ではそんなに広くなくなってしまう場合もあります。物の適正量を守れば少ない収納で荷物をまとめることができ、お部屋を広く使うことができます。
坪数を決める前に間取りの考え方(廊下を減らす)・物の適正量の考え方(荷物を減らす)ことで本当に必要な広さが見えてくることがあります。
まずは単純に大きな家を建てたい!という考えからどれだけコストパフォーマンス良く建てられるかに考えをシフトすることをおすすめします。
自分のライフスタイルを考える
今の自分のライフスタイルを振り返ってみましょう。
家でどのように過ごしているか、どの場所にいる時が落ち着くか、そこはどんな空間か…
今までの生活スタイルが気に入っている場合は似たような導線で考えると使い勝手が良いかもしれません。
ただ、今の生活スタイルに不満がある場合は何が不満なのか具体的に書き出してみましょう。
(例)
・キッチンから洗面所やお風呂までが遠い。洗濯機から物干しまで遠い。もっと近くにしたい。
・キッチンが狭い。作業スペースが狭くダイニングテーブルを作業スペースにしている。
・トイレが玄関の近くでお客さんが玄関に居る時に入りにくい。
・寝室の一角を室内物干しスペースにしているが、室内干しをすると洗濯物をかき分けて移動しないといけない。
・掃除機を入れられる収納がない。
・下足収納が小さくて仕事用とプライベートの靴が入りきらない。
・部屋を一体で使いたいのに、壁があって部屋が狭く見える。
・コンセントが欲しいところにない。
こんな不満はありませんか?これは実際に私が住んでいる賃貸で思ったことです。
片付ければ解消される項目もありますが、家事導線等は物理的に解消が難しいところです。
こういった不満が解消される家になれば今よりも住みやすくなる場合が多いです。
使いにくいなあと日頃感じた時に解消したいポイントとして書き留めておくと実際に家づくりを
スタートした時にスムーズに打合せを進めることができます。
誰かと比べて建物の大きさを決めてませんか?
打合せでたまにこんな言葉を耳にします。
「○○さんの家より狭いのは嫌かな…」「みんな〇坪くらいで建ててるから、うちはもっと大きい家にしたいよね」
…誰かの家より大きくしたいというのは実物を見て、これだと狭いかな。もう少し欲しいかな。という考えでしたら全く問題ありません。
明確な理由で昔から広い家に住んでみたかった!だから家づくりの資金をたくさん用意しました!という方は最初の「どんな家に住みたいか」の考えの延長です。
ただ、誰かの家よりも大きくしたいという単純な理由で大きな家を建ててしまっても良いのでしょうか。
「見栄」の為に大きな家を建てて住宅ローンを組むことに意味があるのでしょうか。せっかくお金を使うなら住みやすい家に使った方が合理的ではないのかな…と冷静に考えてしまいます。
モデルハウスのように広い家に憧れる!という方もいらっしゃいますが、広い家はお掃除が大変です。
中村建設のモデルハウスは約70坪の広さがありますが、掃除機を全部かけるのも一苦労です。
もし、これで実際に人が住んで一般のお宅のように汚れたらと考えると掃除するだけ時間も体力も大量消費してしまいそうです。。
お掃除ロボットを使うにも各階に設置するなんて贅沢なこともできませんし、広い家はお手入れが本当に大変だと思います。
家事導線が良い家の考えの一つにコンパクトな家で掃除する面積が少なくて済むこともあります。
家事の時間が減れば自分の自由な時間にも充てられます。
一生に一回の買い物でお手入れする面積が広い家と、お手入れする面積が少ない家…。
自分が本当に住みやすい家はどちらかじっくり考えて本当に必要な家の広さを考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
繰り返しになりますが、家づくりは一生に一回の買い物です。
自分が豊かに暮らせる家、自分自身が住みやすく使いやすいと感じることができる家を建てるには自分たちにとって家づくりで一番大事に考えていることを洗い出して明確化することだと私は考えます。
他の人が住む為の家、他の人に見せる為の家ではありません。お住まいになるご家族が住みやすいと感じられる家はどんな家かをじっくり考えて家づくりをして頂けたら嬉しいです。
どうやって考えたら良いか解らない…、色々な意見や考え方で悩んでいて自分の理想の間取りが見えてこない…、
そんなときには一度、中村建設へご相談ください。家づくり進め方を含めてお客様にとって何か最善か考えてご提案いたします。
ご自身で書いた間取りのイメージがある方も大歓迎です!理想の家づくりのお手伝いができたら幸いです。