重厚感のある洋風外観を持つO様邸ですが、玄関を入って左手には玉石を敷いた中庭風土間があり、この家のもっとも個性的な特徴となっています。
O様ご自身が雑誌を見てアイデアを出したというこの空間によって、続く和室をとても優雅な雰囲気にしています。
「外観を洋風に、内装を和風を取り入れたかったんです。」とおっしゃるO様。設計担当が施主様の希望を見事に形にした好例の住まいと言えます。
デザイン面だけでなく、玄関から反対側へと抜ける廊下は、それほど幅はなくても、風通しと広々とした余裕を感じさせる設計で、夜間は杉材の上方から洩れる明かりが優しく廊下を照らします。
中村建設が得意とする「木と明かりで作る穏やかさ」がここでも見られます。
広い庭を眺められる間取りにしたことで、ゆったりとした空気の流れる落ち着いたロケーションが生まれ、その雰囲気を生かした内装の素材、色遣いとなっています。
ところで、O様が家づくりを決意したきっかけは2009年8月の地震だとのこと。
大きな揺れによって、近所の建物のほとんどが被災し、旧O様邸も瓦が落ちるなどの被害に遭いました。
「丈夫な家に住むことが必要だと感じました。」とO様。金属製の屋根瓦を取り入れるなど、地震への対策も考えた造りです。
中村建設の対応については、「自分が知っているなかけんのイメージとだいぶ違って、スタッフがきめ細かく良くやってくれた。」との評価。
ほぼ思い通りの家ができて大変満足という声が聞けました。
玄関横の内庭。風通しと開放感を生む。
内庭に面した和室。
シンプルだか照明などに凝ったリビングダイニング。収納も多い。小さな上窓が愛嬌。
天井まで杉材を使った廊下。間接照明で木の優しさが出る。